朝日杯FS

朝日杯フューチュリティステークス
まぁ、まだ脳内では「朝日杯3歳S」なんですけど。
阪神ジュヴェナイルFは「阪神3歳牝馬S」のまんま。
ラジオNIKKEI杯2歳Sも「ラジオたんぱ杯3歳S」。
定着した名前って頭から離れないよね。
さらに10歳くらい年上の人は阪神JFは「阪神3歳S」なんだろうけど。


さて、朝日杯である。まさに大混戦で、前日最終オッズでの単勝1番人気がアポロドルチェの4.4倍。朝日杯は1番人気の複勝率がやたらと高いのだが、このオッズでは例年と同じパターンと考えるのは難しい。単勝1番人気が4倍以上となると、リンドシェーバーの勝った17年前まで遡らないといけない。たしかにリンドシェーバーは1番人気に応えて勝利したが、17年前となるとそれこそまだ朝日杯3歳Sと阪神3歳Sという東西で牡牝混合のG1が行われていた頃になる。素質場の多くが阪神に流れた当時の朝日杯は低調なメンバーで、そのレース以降に中央の重賞を勝った馬がダイナマイトダディ1頭のみ、他にサクラハイスピードが大井に移籍後に東京盃を勝っただけというメンバーの中では、リンドシェーバーの素質が際立っていたということだろう。実際リンドシェーバーは函館2歳Sから2ヵ月半ぶりのレースにもかかわらずそれだけの支持を集め、マルゼンスキーの持つレコードを破って勝っている。

というわけで、今年の朝日杯に関しては1番人気を信頼しすぎないほうが良さそうだ。
(前フリが長すぎる・・)

じゃあ何でも買ってOKかというと、それは違う。
過去20年の勝ち馬を見てみると、デビューから掲示板を外したことが無い馬ばかり。シャドーロールを付ける前のナリタブライアンが函館3歳Sで6着に敗れているのが例外なだけ。2着馬も掲示板率100%ばっかり。不利だろうがなんだろうが、掲示板すら確保できないような馬はナシ。更に過去の勝ち馬を探ると、1600以上の距離の経験がある馬ばかり。マイネルマックスは例に漏れるが重賞連勝の実力馬だった。ましてや1600以上のレースがどんどん作られている現在の2歳戦において、距離の経験がない馬はさすがに不利だろう。さらに1コーナーポケットからのスタートは外枠の馬に不利で、8枠からの勝ち馬は出ていない。2着も圧倒的1番人気だったメイショウボーラーのみ。外の2頭は消したほうが良さそう。

さて、残ったのはゴスホークケンドリームシグナル、フォーチュンワード、スズジュピター、アポロドルチェの5頭。ここで1勝馬ゴスホークケンドリームシグナルは評価を下げたい。1勝馬の優勝は過去にもメジロベイリーアイネスフウジンの例があるが、この2頭はともに「前走で未勝利脱出」という共通項がある。この2頭はそれにあてはまらないので△まで。ましてやゴスホークケンなんて人気しすぎで買えない。

結局、人気の2頭とフォーチュンワードが残った。こうなると、もうフォーチュンワードが気になって仕方がない。ダリア賞でスズジュピターに0.3秒先着を許したが、当時は距離延長に乗り代わりという条件が重なってのもの。しかも牝馬なので今となっては1キロの斤量差がある。9月の芙蓉Sでは同斤量を背負って牡馬を相手に勝っている。そのレース2着のスマイルジャックは後にいちょうS2着、東スポ杯3着の実力馬。前走の4着という着順は過去の勝ち馬のほとんどが持つ「前走連対以上」というものにあてはまらないが、1〜3着馬が中2週での競馬に対し、この馬は1ヵ月半ぶりという久々の分と思えなくもない。唯一の牝馬という点ではウオッカとかぶるので人気をそれなりに集めるかと思いきや、前日最終29.8倍の10番人気という低評価。穴男松岡の手腕に期待して「今年の2歳も牝馬が強い!」という風になってほしいところだ。


ただ問題は、この馬が東原亜希六車奈々という東西の女デビルの推奨馬ということ。まぁ唯一の牝馬という時点で、こうなることは予想できましたけどね・・。


相手の筆頭はアポロドルチェを一応、スズジュピターは左回りしか経験がなく、鞍上のヨシトミ先生も中央の右回りG1は勝ててない。先生の重賞勝ちは左回りか右回りでの逃げ先行に偏っており、右回りで中団からの競馬が予想される今回はちょっと買いづらいかも。1度消した馬の中から1頭挙げるとすればギンゲイか。マイルの経験がないが、骨折明けで500万下勝ちは評価できる。


◎フォーチュンワード
アポロドルチェ
▲スズジュピター
ゴスホークケン
ドリームシグナル
×ギンゲイ